テノールという言葉!!(テノールの歴史1)

テノールという言葉はポリフォニー時代に作られたものです。16~17世紀のポリフォニーの3声の楽曲はカントゥス、コントラテノール、テノールという3つのパートから構成されていました。ここでのテノールは1番低い声部で、他の2つの声部のハーモニーを支え、ゆるやかに旋律を奏でるとういう意味でした。そして、4声部になるとコントラテノールがコントラテノール・アルトゥスとコントラテノール・バッススに分かれました。コントラテノールというパートは音域的にはテノールと一致していたので、テノールと協力したり、時にはテノールを支える役割もしました。
後にカントゥスはソプラノに、コントラテノール・アルトゥスはアルトに、テノールはテノールに、コントラテノール・バッススはバスになっていきました。
このようにテノールというパートは声楽の専門用語が作られた初期から存在する歴史ある声部と私は感じています。

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