イタリア風序曲への熟考 2

イタリア風序曲は歌劇の前奏曲にとどまらず、クラシック音楽の大きな形式的発展の基礎となったと考えられます。
イタリア風序曲の三部構成は、18世紀半ば以降の交響曲、協奏曲、ソナタなどの多楽章制の基盤となりました。交響曲は、速い、遅い、速いの構造から発展し、のちに4楽章構成へと拡大していきました。これは音楽史上非常に重要な転機であり、イタリア風序曲は交響曲の原型と推測します。
スカルラッティ以降、イタリアの作曲家たちはこの形式を標準的な序曲として採用しました。18世紀のナポリ楽派もこの形式を受け継ぎ、正歌劇の序曲として広く普及しました。イタリアの歌劇作曲家たちによって、この序曲が標準化されたと思われます。

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