声楽と器楽の交流。

音色、響き、声楽の表現、アクセントや抑揚、呼吸のリズムの観点からの朗読、感情表現などの声楽の機能が影響する声楽と器楽の間の密接な関係、つまり17、18世紀の歌唱法と器楽法の交流はショパン、リスト、タールベルクなどに受け継がれました。そしてピアノにその歌唱芸術が活用され、別の新たな道を開きました。様々な演奏家の中で、技巧は作品の内容の表現を欠いた技術能力の誇示ではなく、適切に実践され、人の心をつかみ、感銘を与える表現として息づいていきました。…イタリア留学時代にピアノの中に声楽的なものを感じる演奏に度々出会ったことを思い出します。器楽にも声楽の心が必要と思う今日此の頃です。

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