イタリア風序曲への熟考

17世紀末から18世紀初頭の歌劇や宗教的、もしくは聖書を主題にした声楽作品の冒頭に置かれ、特にイタリアの作曲家たちが好んで用いた器楽曲がイタリア風序曲でした。
速い、遅い、速いの典型的な三部形式の構成です。アレッサンドロ・スカルラッティなどがこの三部形式を頻繁に用いたことで広く定着しました。
初期の歌劇では、序曲は聴衆に歌劇の開始の合図を知らせる程度でしたが、イタリアの作曲家たちは次第に劇の雰囲気を準備し、音楽の世界へいざなう導入部として発展させ、序曲の役割を変化させました。モンテヴェルディやスカルラッティは、明快で堂々とした序曲によって作品・舞台の幕開けを整えたと考えます。

関連記事

PAGE TOP