乱雑な字は、読み手にとって余計な負荷になると考えます。なぜなら、文字を読むことに意識が割かれてしまい、内容がスムーズに入ってこないからです。一方、整った美しい字は、不要な要素・情報が少ないため、読み手の脳に余計な負担をかけず、意図がまっすぐ届くと思います。
字が綺麗で美しいは上手いではなく、伝わることが大事であると考えます。美しい字には流れがあります。これは単に習字が上手いという話ではなく、書き手の呼吸や心の整い方がそのまま線に表れるということでもあります。それゆえ、読み手は無意識にその流れを感じ取り、書いた人は自分に丁寧に向き合ってくれていると受け取ることができると思います。