読譜力と読解力 7

音符、音楽、情景へと順に変換する記号からイメージを立ち上げる能力、楽譜のフレーズ、和声、形式などを理解する構造を読む能力、音楽の広がり、緊張、解放を感じ取る感情の変化を追う能力、楽譜のシャープ、フラット、アクセント、休符などの細部をしっかりと把握し演奏するための注意深く読む能力、音楽の旋律、伴奏、リズムなど複数の層を同時に処理する多層的に読む能力など、読譜力は記号を読み、文脈をつかみ、情景を想像する力です。そして、これは読解力の核となる能力と重なると考えます。音楽の読譜力と国語の読解力は別物に見えて、実は認知の土台、知的基盤を共有していると思います。

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