ステファーノ・ドナウディ3

ステファーノ・ドナウディの音楽様式は、時代背景や時代の流れと彼自身の美的感性や美学が融合した独特なものでした。彼の作品は、後期ロマン派の流れの中にありながら、古典的な様式美を意識した様式が傑出しています。
ドナウディの音楽様式の特徴として、代表的な作品の「古典様式による36のアリア」で、バロックや古典派の理論・様式が認知できるように書かれており、旋律や和声において、その影響を意識できると思います。当時は彼以外の作曲家による無調性や印象主義が流行していましたが、ドナウディは調性を保ち、イタリア音楽の伝統である旋律美を重視したと考えられます。古典様式への回帰を感じさせられます。

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