
書き順を教えることで全国的に統一された学習指導が可能となり、教育の質が保たれるという視点があると考えます。漢字、ひらがな、カタカナなどの文字は日本文化の根幹の一つです。書き順を守ることは、先人たちが築いてきた書の美的感覚や知の体系、知識体系を尊重し、後世へと継承する行為でもあると思われます。教育の一貫性、文化の継承といったことからも書き順は大切であるかもしれません。そして、広い視点から、全体的な物事の流れをつかむということにつながり、その価値に着目する視点は、単なる書き方の話にとどまらず、深い哲学的意味を持ってくると考えます。