
ルネサンス音楽は、音楽は美の追求であるというテーマのもと、理性と調和を重視したと考えられます。バロック音楽は、音楽は心を感動、揺さぶる劇であるという議題で、感情とそこに由来する心の動きを重視したと思われます。そのような芸術観の違いがあると推測します。ルネサンス音楽とバロック音楽の間で、モンテヴェルディはルネサンス音楽とバロック音楽の橋渡し役として大変重要人物でした。詞が音楽の上に立つという理念を掲げ、言葉の表現力を重視した音楽を創作しました。ルネサンス音楽が静謐な美であるなら、バロック音楽は熱情の嵐と、それぞれに形容できるのではないかと思います。