近代…イタリア音楽9

大編成のオーケストラよりも、室内楽的な編成や軽やかな響きを好む傾向になりました。例えば、18世紀ナポリ楽派の舞曲を元にした革新的なバロックの様式の作品も作曲されたりもしました。小編成で、音の質感や構造、和音のあり方、楽器の構成方法など、音楽全体を構成する要素が作り上げる音の表情や響きにおいて、透明感のあるものを選択していたと思われます。
無調や複雑な和声から遠ざかり、明快な調性や旋法の使用が復活。ただし、完全に古典回帰するのではなく、近代的で新しい和声やリズムと融合して、調性の再構築を行ったと考えます。

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