
イタリアの近代音楽における新古典主義は、第一次世界大戦後の混乱とロマン派音楽への反動から生まれた音楽的潮流で、古典派的な形式美や均整を重視する傾向でした。
新古典主義音楽の主な特徴として、ソナタ形式、フーガ、組曲、協奏曲などの18から19世紀の形式を再評価し、ロマン派音楽の中の過度な感情表現を控え、構造的な明瞭さと均整を重視するという古典的形式への回帰をしました。
ロマン派のとどめがたいほど激しく強い感情を表現する激情的な感情表現の部分をある程度慎み、冷静で理知的な表現を志向しました。音楽の構築するものという部分を重視し、感情を抑制と節度をもって表現しました。