古典派…イタリア音楽30

サリエーリは生前、非常に高い評価を受けていたものの、後世の評価は変遷して、死後は忘れられがちになっていると思われます。モーツァルトの関係について、あまり良い関係ではなかったとされているようですが、実際にはそのような証拠は乏しく、むしろ協力関係にあったともいう説があるようです。
アントニオ・サリエーリは、当時のウィーン音楽界で非常に影響力のある教育者でもあり、後世に名を残す多くの作曲家たちを育てたとも考えられています。例えば、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンはサリエーリから声楽や対位法を学んだようです。フランツ・シューベルトは若い頃にサリエーリもとで作曲の基礎の研鑽を積んだようです。他にもロマン派を代表するピアニスト兼作曲家のフランツ・リスト、ベートーヴェンの弟子であり、リストの師匠でもあるカール・ツェルニーなどが挙げられます。

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