19世紀のドイツのロマン主義において、ドイツ・リートというドイツ歌曲の独自の世界が作り上げられました。
それは、作曲家が詩を読み、その詩の独自の世界観をイメージしていきます。そして、その作曲家が詩からくる音楽的イメージとその詩の作者の文学的イメージをシンクロさせ、共有していきます。このような態度で詩を扱い、ロマン主義の詩人たちの詩に音楽とピアノ伴奏をつけていき、その詩が表す精神世界を音楽に反映させていきます。
このように、今までのドイツ歌曲よりも詩と音楽の一体感に特化した独特なドイツ歌曲作品をドイツ・リートと呼びました。そして、それはシューベルトに始まり、シューマン、ブラームス、ヴォルフ、R.シュトラウスと受け継がれていきます。
それではまた次回、ciao ciao!!
ミニ音楽史34!!!

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