ミニ音楽史22!!!!

今日もベートーヴェンについてお話をします。
ベートーヴェンの父親は宮廷歌手で、ベートーヴェンの音楽的才能を伸ばすために、彼に才能教育を与えました。10歳の時に母親を亡くし、その時から一家の面倒をみるという苦労をしましたが、1792年、22歳の時にウィーンに出て、ハイドンに師事します。その時、ピアニストとしても注目され、しだいに音楽家として頭角を現していきました。それから、弟子の教育や依頼作品の報酬、演奏料、作品の出版印税による収入などを得て、音楽家としての地位を確立していきました。ベートーヴェンは音楽家の人生を最初から現代の音楽家のような活動スタイルで実践した音楽家と言っていいと思われます。また、ベートーヴェンは時代の移り変わりに的確に対応した人物だったのです。
ベートーヴェンの音楽がそれ以前の音楽と最も違うところは、音楽に人の心を盛り込んだところです。彼は旋律、旋律から作られる主題、主題のリズムや和声、主題の設定、主題の展開技法といったものに人の感情や知性を取り入れ、音楽で表現しました。音楽は、感覚を理論化・形式化して表現される形式美から人の感情を率直に表現できる人間の言葉のようなものに変化しました。また、ベートーヴェンは非常に幸運だっだのでしょう。なぜなら、ピアノは現代とほぼ同じ機能を備えていて、オーケストラも2管編成に定着しました。つまり、人間の感情を表現するための音楽スタイルが揃いつつあったということです。
ベートーヴェンは音楽の新たな可能性を開いた作曲家だったと私は思います。

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