今日は、楽聖といわれるベートーヴェン(1770-1827)についてお話をします。
ベートーヴェンが生きた時代、音楽は一部貴族階級の独占的な芸術から市民階級も楽しめるものになっていきました。これは社会情勢の影響によるものです。例えば、ベートーヴェンが1792年にウィーンに出たとき、すでにフランス革命が勃発しており、ヨーロッパを支配していた絶対主義が崩壊しつつあり、市民階級が世の中に強く影響を与える社会が形成され、世紀後半の国民主義的な傾向へと変貌していました。
音楽家も自ら音楽事業をしていく、一音楽事業家になっていくのです。つまり現代の音楽家と同じです。ベートーヴェン自身も宮廷楽長のような貴族の肩書きで活動するのではなく、一音楽家として音楽事業を展開していました。また、時代が音楽家にそうした形態を要求したこともあるのですが、ベートーヴェンには現代の音楽家の形態があっていたようです。
ベートーヴェンの容姿は背が低く、肩幅が広く体格の良い人物で、頭が大きく、額は広く、瞳は輝き、凛とした口で、首は太く短く、顔色は浅黒かったそうです。性格は短気で怒りっぽく、社交的なことは苦手でしたが、面倒見のいい、親切な人でもあったようです。
ベートーヴェンは、モーツァルトのような天才というよりは自分の才能を時間かけて磨き上げ、常に自分の音楽的能力を見つめ、努力をして才能を開花させた音楽家でした。
それでは、また次回。Ciao ciao!!😁!!
ミニ音楽史21!!!!

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