ミニ音楽史18!!!!

それでは、ハイドンについてもう少しお話しします。

ハイドンの人柄について、非常に思いやりのある温かい人物であったようです。例えば、ハイドンの管理下にあったオーケストラの楽団員が勝手に演奏(仕事)を休み、宮廷からクビを言い渡された際に、ハイドンは、その楽団員の母親が具合が悪かったので、ハイドン自身がその楽団員に家に帰りなさいと指示をしたと言って、その楽団員を庇ったという話があります。この話は、音楽に精通している、そして音楽を生業としていくことの苦労を知っているハイドンらしい温かみのある話のように思われます。
ただ、そんなハイドンですが、生涯の伴侶には恵まれなかったようです。なぜなら、ハイドンの奥さんは音楽のこと、音楽の仕事について全く理解のない人で、やきもちやきで口やかましいく、家計の切り盛りも不得手であったからです。音楽に全く理解のない人というは、ハイドンにとって非常につらかったように思われます。
ハイドンの音楽史における功績は、交響曲、室内曲、ピアノ曲などの器楽分野で、ソナタ形式を確立し、古典派音楽の基礎を築いたことです。ソナタ形式とは、第1主題と第2主題を提示し、それらに基づく展開部を続け、最後にその2つの主題を再現するという音楽形式です。この形式の確立は、“ロシア弦楽四重奏曲”でなされました。またこの形式は、モーツァルトとベートーヴェンに受け継がれ、特にベートーヴェンの音楽にその理論が反映されています。また、器楽分野だけでなく、オラトリオという声楽分野でも“天地創造”や“四季”など名作を多く残しています。その音楽はユーモアで人間味あるれる作品ばかりです。

それではまた、ciao ciao!!

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