前回は、1つの分野を極めようとする姿勢についてお話ししました。
今日は、事柄のポイントをとらえ、それに即した的確な情報処理する姿勢についてお話ししたいと思います。ポイントを把握して情報処理をする姿勢は、学問を修める中で最も基礎的な心構えと私は考えています。例えば、身近なところで大学入試について考えてみます。大学を受験するにあたり様々なツールを使って、その大学のことや入試スタイルなどの多くの情報を集める必要があります。一例として現在大学入試にはAO入試、公募推薦、指定校推薦、自己推薦、一般入試と様々な形があります。自分の可能な入試スタイルと自分が最も優位に目的が達成できるものを選択します。ただ推薦入試が受験可能なのに受験しない場合があります。その理由が「推薦入試で合格すると入学するまで勉強せずに学力が下がってしまうから推薦入試は受けない」という人がいます。確かにそれを選択するしないはその人の自由ですが、この人の理由には情報処理の観点から理解しがたい点があります。大学は学問を修める研究機関ですので、どんなスタイルで合格しようとその機関に所属して、さらに発展できるように準備が必要なので、勉学を常に続けることは当たり前です。また、この人は目的達成のために自分の勝手な偏見で、最善の方法を選択のできない人材となります。つまり、大学という機関の情報と自分の持っているツール情報と利用の仕方を的確に把握できていませんし、偏見は情報処理をするのに最も弊害になります。(大学の推薦入試などの特別な試験はその分野の専門的な知識をすでに獲得していることが条件だったり、試験自体も特殊なものだったりするので、その人物に優位にならない場合もあると思います。)
つまり情報処理を正確に行うことは、学問する上で的確なプラン・戦略・戦術が実行でき、その人にとって優位な立場で目的を達成できると私は考えています。