テノールの歴史4

16世紀末期から17世紀初めにかけてのテノールについてお話しします。
当時の貴族で音楽に精通していたヴィンチェンツォ・ジュスティニアーニは、ジュリオ・カッチーニ、ジュゼッピーノ・チェンシ、ジョバンニ・ドメニコ・プビアスキ、フランチェスコ・ラージなどのテノール歌手について、「これらのテノールはバスとして、またテノールとして非常に幅広い声と、完璧な歌唱法やパッセージの取り方、ずば抜けた愛情表現、言葉を伝える特殊な才能を持って歌った」と評価しています。
ここで、バスとして、テノールとしての部分から、その時代のテノールは非常に広い声域を持っていたバリトンがかったテノールということが推測できます。つまり、そのテノールの響きや声量、音域などの点で今日のバリトンに対応していたということです。もしくは、現在のリリコ・スピント・テノールやドラマティーコ・テノールの原型がそこにあったのではないかとも想像できます。そして、愛情表現や言葉を伝える才能があったということは、感情表現に優れていて、モノディー様式を体現していた歌手たちと推測できます。
初期のテノールたちは充実した中音域をもち感情・音楽表現を重視した声種であったと考えられます。
それではまた次回!!😊😃😉!!

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