今日は、“視覚的感性から音の感性へのアプローチ”について解説をします。
このアプローチは目に映る色彩・情景を音に変えるというものです。ある絵を見て、その絵に描かれている人物やその人物の表情を音に変えていくというようなことです。
例えば、赤いリンゴの絵を見て、その赤色のイメージを音に変えます。そのイメージがイキイキとしたものであれば、明るい音色とスタッカートなリズムを使って、弾むような音楽を作ります。もしリンゴの甘酸っぱい味をイメージしたら、それを音楽にします。
また、絵ではなく赤色を見せられて、そこから赤いバラをイメージして、バラを見たときの印象を音楽にしたり、バラの良い香を音楽にしたり、その良い香りを嗅いだときの自分の感情を音楽にしたりします。
このアプローチの場合、生徒のイメージするものを音楽にするために、先生の言葉による助言は必要だと思いますが、このときは一緒に音楽を奏でてみるのが効果的だと思います。あくまで生徒のイメージを具体的にするための補助としてです。
このアプローチで音楽と美術が相互に影響を与えていることがわかると思います。例えば、印象派の音楽などです。また音楽と美術の関係が感覚的に理解できるアプローチでもあると考えます。
このアプローチは視覚的感性→芸術性→音感・リズム感の順番で機能します。
それでは、また次回 ciao caio!!