個性…????

生徒さんたちに音楽や英語(語学)などの学問を指導する中で、ふと思うことがあります。それは、現在の世の中は個性のある人材を要求しているとよく耳にしますが、私はその反対で、世の中はどんどん画一化された人材を自然と創り出しているのではないかと感じています。例えば、高校入試おいて、国語・英語・数学・理科・社会しか試験されていません。本当に個性ある人材を発掘・育成したいのであれば、この5教科以外に中学校で学ぶ教科すべて、少なくとも音楽・美術・書道・保健体育・技術家庭科なども試験教科にするべきだと思います。これらの教科はもちろん筆記試験と実技試験をするのは当然だと思います。また、個性を知るためと言って、作文試験や英作文試験などを特別に取り出して、これらの試験を課す高校もありますが、作文も英作文も国語と英語の1つの科目ですので、これらは国語の個性と英語の個性を知るだけであり、それらの個性は5教科試験の中で十分に知ることができます。特別にそれだけを試験する必要もないですし、もしそのような試験をしたいのであれば、国語試験や英語試験の中に組み込んですればいいだけのことです。それに作文試験や英作文試験は、国語の個性や英語の個性を持っている生徒に有利に作用し、それ以外の個性を持った生徒を知ることができません。また、試験教科が増えると試験に時間がかかってしまい大変だという方もいますが、時間と手間を惜しまずに人材を発掘し育成するべきだと私は思います。今述べていることは様々なことに当てはまることだと思います。
世の中は多岐にわたる分野から成り立っています。それらの分野に対応するためには、それぞれの分野の突出した個性を持ったスペシャリストを育成し、そのスペシャリストが協力し合って対応できるのではないかと感じています。

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