今日は「音楽」という学問について考えてみます。
私は「音楽」という学問は非常に崇高な学問だと考えています。
イタリアでは、昔から立法者たちや至高の哲学者たちは、音楽に無知であっては非難されても仕方がなく、完成された文化人になるためには音楽の修養が欠かせないとされています。また、音楽はすべての良識のある人たちにとって欠くべからざる学問であり、その心得のない者は教養のない輩とみなされてしまいます。これは丁度私たちが、字の読めない人たちをそのように見なすのと同じことです。そして、高い教養のある人たちは音楽を「神秘の錬磨」と呼び、天界のものと称え、歓びであり、愉しみであり、あるいはまた人を悲惨な状況から救うものであると賞し、他の学問には見いだせないその価値と卓越を称賛しています。例えば、オペラの中で「音楽の神」という役柄が存在します。他の学問はこのように崇められることはありません。
日本でも、一昔前まで音楽はイタリアと同じように知識・教養を高める最高の学問とされ、教養のある人物の証でもあったように思われます。
音楽というのは、ピアノという楽器を1つ奏でるにも多くのことを知り、多様なの学問の多才を持つことが必要です。また、論理的に考え、実践できる能力と感覚的に考え、実践できる能力、その2つの能力の間を往来し、2つの能力を同時に発揮することのできる才能も持っていなくてはなりません。
音楽は、音楽を奏する者、音楽を教授する者、それを学ぶ者に思慮深さと何事に対しても軽んじることない姿勢を学ばせてくれるものと私は考えます。
「音楽」という学問は、最高の学問であり、学問の頂点に立つ学問ということです。
今日は「音楽」を学問の見地からお話をしました。
それでは、また。Ci vediamo!!😊😃😉!!